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IODP E-News, July-August, 2006 Print E-mail
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 Partnership News
 

IODP北極掘削航海302(ACEX)の科学チームによって書かれた4つの記事が、ネイチャー誌2006年6月1日号で発表され大きな注目を集めた。ACEXの科学者による記事は以下のものである。
   「北極は語る(The Arctic Tells Its Story)」(Stoll, H.)
  「北極海における新生代の古環境(The Cenozoic Palaeoenvironment of the Arctic Ocean)」(Moran, K. et al.)
  「始新世の北極海における一時的な真水の表面水(Episodic Fresh Surface Waters in the Eocene Arctic Ocean)」(Brinkhuis, H. et al.)
  「暁新世・ 始新世極熱時期の間、亜熱帯の温度だった北極海(Subtropical Arctic Ocean Temperatures During the Palaeocene/Eocene Thermal Maximum)」(Sluijs, A.)
これらの記事の全文はオンラインで観覧できます: www.iodp.org/recently-in-the-news
ネイチャー 誌 での発表に続き、 ACEX の科学結果は 20 カ国以上において印刷物、テレビ、ラジオ、オンラインニュースメディアなどで大きく報道された。ニューヨーク・タイムズ紙と AP 通信社のニューズワイヤによって発行された 2 つのすぐれた記事がこの話題を世界的な大ニュースにした。見出し記事はだいたい 5500 万年前の北極海は現在のフロリダ近辺と同じ水温だったという内容である。ニュース記事はさらにおよそ 4900 万年前起こった大量のアカウキクサ( Azolla )大発生にも焦点を当てており、これは真水の表面水の存在と従来考えられていたよりもずっと早期の氷の生成を可能にする冷たい環境を示唆するものである。

地域版を含む ACEX 関連の報道は、以下で観覧できます:
http://www.iodp.org/more-ACEX-news-coverage/
マスコミの騒ぎを引き起こした IODP プレスリリースはここで見られます: http://www.iodp.org/nature-06012006/ 。 探査レポートもある ACEX 探査ページは、ここで見られます: European Consortium for Ocean Research Drilling - IODP 302 Arctic Coring Expedition

Following its June cover in Nature, ACEX Expedition 302 received worldwide attention in the news media.
ネイチャー誌 6 月1日号によって ACEX 探査 302 はニュースメディアから世界的な注目を集めた。


先日の日本における計画会議を終え、IODPは2007年9月から2008年4月にかけての5つのNanTroSEIZE探査に向けた科学者チームの招集を始めようとしている。この探査計画はCDEX/USIO共同掘削作業であり、今後数週間のうちに発行される予定のEニュース特別号で、掘削スケジュールや応募方法に関する全情報を含む探査参加者の募集の呼びかけを行う。

NanTroSEIZEとは、Nankai Trough Seismogenic Zone Experiment(南海トラフ地震発生帯掘削)の略であり、これは 複数回にわたる海底下調査の探査で、日本の南西に位置する南海トラフと呼ばれる地域で行われる。全行程はおよそ6年間を要する。主唱科学者はリヒタースケールでマグニチュード8を超す地震が長期間に多く発生し、その記録が良好に残されていることから南海トラフを特定した。更に、この地域は断層の像が良好で、明確な掘削ターゲットがある。

現在、第一ステージでは全部で5回の探査が計画されている。3回の探査は「ちきゅう」で行われ、CDEXの運営の下2007年9月から12月にかけて行われる。SODVによる2回のUSIO探査は2008年1月と4月に予定されている。USIO探査船の改造の完了日程により、この予定と計画順序は変わる可能性がある。

詳しい情報については、IODPウェブポータルへのリンクがある、Eニュース特別号を参照してください。NanTroSEIZEに関する情報もIODP探査ぺージに載る予定です:http://www.iodp.org/expeditions

Map of proposed NanTroSEIZE Stage 1 drilling sites. Image provided by Harold Tobin, co-chief scientist.
NanTroSEIZE 第一ステージ掘削予定地の地図。画像はコチーフサイエンティストのHarold Tobin が提供。


IODPは現在、DSDP/ODP計画の時代に使われた様々な場所の保管庫にあるコアのアーカイブを3カ所のIODP保管施設に再配分しているところであり、これらはドイツ、ブレーメン大学のブレーメンコア保管庫(Bremen Core Repository (BCR))、高知大学のコア保管庫(KCR)、そしてカレッジステーション、テキサス農工大のUSIOコア保管庫 (Gulf Coast Repository, GCR)である。 IODP科学諮問組織(SAS)が提案したこの再配分計画は、DSDP、ODP、およびIODPの堆積物サンプルを、サンプルがどのプログラム下で採掘されたかにかかわらず、コアのサンプルがどこから採れたかにより
3つの施設の内の一つに移動する。最初の作業は現在から今年の終わりにかけて行われ、コアを ラモント・ドハティー地球観測研究所の東海岸倉庫(East Coast Repository)からブレーメンコア倉庫に移す。

どの地理的地域がどの倉庫に保管されるかを示した地図を含む完全な再配分計画は、オンラインで観覧できます:http://www.iodp.org/repositories/

The core repository at Bremen University will archive core samples from the Atlantic and Arctic (north of the Bering Sea) Oceans.
ブレーメン大学のコア倉庫では、大西洋および北極海 ( ベーリング海の北 ) からのサンプルが保管される。


最初の「ちきゅう」ライザー掘削試験は、8月に開始予定で、約3ヶ月続く。この「慣熟運転期間」の間に、CDEXはライザーハンドリング、BOP設置、汚水循環、非常時分離およびコアリング作業のシステムインテグレーションテストを実行する。テスト掘削目標は海底下2000メートル以下である。慣熟運転期間中、「ちきゅう」の実験施設、実験室設定、マニュアル・説明書、コア処理工程、およびIT環境の準備態勢をリアルタイムで乗船しているIODPの科学者/エンジニアが評価する。
慣熟運転の詳細については以下を参照してください:
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/eng/news/20060612.html

深海底開拓イニシアチブはヨーロッパにおける良く調整された深海底科学に関する研究技術活動を発展させることが目的である。ヨーロッパにおける3つの地球科学コミュニティが関わっており、これらは深海掘削、 海洋縁辺研究、および海底調査が含まれる。ヨーロッパ科学コミュニティを代表する以下の研究プログラムからの一流科学者が参加している:
 
  IMAGES (国際海洋地球変動研究、International Marine Past Global Changes Study)
  ECORD (欧州海洋研究掘削コンソーシアム、European Consortium for Ocean Research Drilling)
  HERMES (ヨーロッパ海域縁辺におけるホットスポット生態系研究、Hotspot Ecosystem Research on the Margins of European Seas)
  EuroMARGINS (ESF-EuroCORES)
  ESO-Net (ヨーロッパ海底調査ネットワーク、European Seafloor Observation Network)
このイニシアチブは複数のヨーロッパの研究予算支出機関によって承認されている。このフロンティアイニシアチブは ECが資金をだしているECORD–netの新しい「ワークパッケージ」と認められている。

この深海底フロンティアイニシアチブの最優先は、来る10年間で深海底の総合研究の科学ロードマップを作成することである。この活動は、先月に行われた「大陸棚から海溝まで海洋地球学を統合する」という副題を持つワークショップによって開始された。上述の5つのプログラムから75人の代表者とさらには研究予算支出機関および欧州委員会からの代表者がナポリに集まった。作業グループは以下のトピックについて議論した:
 1. 地質災害の歴史、モニタリング、予測
2. 大陸の縁、海洋および大気に影響を与える液体浸透とバクテリア
3. 気候と深海環境の間の影響とフィードバック
4. 深海生態系の発展と保護
5. 深海地形—堆積物移動と流動
6. 深海資源の持続可能な採掘
ナポリ会議での協議は科学ロードマップ作成の基礎を形成し、これはフレーム
ワーク第7プログラムの資金を得るのに使われる。今秋にこの会議からの報告が出される予定である。深海底フロンティアに関する詳細情報については、Sören Dürr、 またはAmelie Winkler、 に連絡、あるいはここを参照してください:www.ecord.org/enet/deepsea-sf.html

The recent Naples meeting on the Deep Sea Floor Initiative brought European scientists to the most recent volcanic centers of the Campi Flegrei, in Puzzuoli, Italy.
深海底フロンティアイニシアチブについてのナポリ会議に参加したヨーロッパの科学者がイタリア、 PuzzuoliのCampi Flegreiの最新の火口を視察。


「地球構造学の質問に本物の深海掘削科学データを使う」という題の短期講習が、 10月22日にフィラデルフィアで開催される米国地質学会(GSA)の年次会合で提供される。米国海洋研究所連合(JOI)とGSA地球科学教育部との共同イベントで、丸一日の講習は米国の高等および中等科学教育課程における科学深海掘削結果の利用性と適用性を実証する。講習はプレートテクトニクス、時代測定、地球気候変動の歴史などの授業に使うことができる40年の科学深海掘削からの公表データを提供する。この講習は、正式および非公式の教育者のための専門開発プログラムであるJOIの好評だったスクールオブロック探査www.joilearning.org/schoolofrockの拡張・陸上版である。この短期講習の講師はバージニア、ジェームズ・マディソン大学のKristen St. John;マサチューセッツ大学のMark LeckieそしてワシントンDC、JOIのLeslie Peartである。
詳細情報についてはここを参照してください:www.geosociety.org/meetings/2006/cw_GSA.htm



「ちきゅう」が今月日本で公開される「日本沈没」に出演する。この大衆映画は邦画の歴史的ヒット作である35年前のSF映画で、多くの地球科学者が子供の頃に魅了された。新作はJOIDES Resolution号を含め多くの掘削船が登場する。全ての掘削船は自然災害を相手に重要な役割を果たしているが、映画の本当のヒーローは「ちきゅう」であるこの映画は日本で7月15日に公開される。映画からの画像や予告編、JAMSTECの謝辞は www.nc06.jpの“special contents”で見られる。



IODPの2つの主導機関の一つである国立科学財団 (NSF)のウェブサイトが「Webby」賞を受賞した。これは情報の質、視覚効果、使用効率の良さにおいて優秀なサイトに与えられるものである。ひとつの独立した米政府機関であるNSFは、ベスト政府機関ウェブサイトの部門で賞を受けた。このサイトは2004年から2005年にかけて1年にわたる再構築を経て、科学界と一般利用者両方のの使い勝手と使用効率を改善した。NSFのサイトはここを参照:www.nsf.gov/。新しい海洋科学ページはここを参照:http://www.nsf.gov/div/index.jsp?div=OCE。IODP情報を見るには深海掘削を参照してください: www.nsf.gov/funding/pgm_summ.jsp?pims_id=13524&org=OCE


IODPは新しいメンバーとして韓国を迎え入れ、国際協力の基盤を拡大した。韓国のメンバーシップについては覚書(MOU)に記載されており、先月に日本、米国および韓国の関係者によって調印された。MOUは暫定アジアコンソーシアムを設立し、韓国地球科学鉱物資源研究所(Korean Institute of Geoscience and Mineral Resources (KIGAM))がコンソーシアムの最初の提携機関となった。この新しいコンソーシアムは新たなIODP活動の資金源を提供する。米国会計年度2008年には、暫定アジアコンソーシアムはIODPへ100万米ドルの資金提供の責任を負う。韓国は、新しい資金機関へどれだけコンソーシアムの会員を集められるかにより、決定額の全額または一部額を負担する。引き替えに、このコンソーシアム(現在のメンバーはKIGAMだけ)は、IODP探査に科学者を提供し、SAS執行委員会にもオブザーバーを派遣する。KIGAM、NSFおよびMEXT間のMOUについてはここを参照してください:www.iodp.org/funding-agencies


IODP-MI理事会は、SASの最高権限である科学諮問組織実行委員会(SASEC)の新しいメンバーを承認した。Woods Hole海洋研究所のSusan Humphrisが議長を務め、メンバー構成は以下のとおり:
· IODP-MI理事会から2名(米国1名、日本1名)
· プログラムメンバーオフィスから推薦の科学者(日本、米国およびECORDから各2名)
· SPC議長(議決権無し)
· IODP-MI代表(議決権無し)
· 中国と韓国(アジアコンソーシアム)からオブザーバー
SASECは最初の会議をIODP-MI本部において7月11~12日に開催する。この委員会は年3回の会議を開催し、IODPの長期計画策定、プログラムの評価、年間実施計画と予算の審議および承認、そして他の地球科学プログラムへのアウトリーチを行う。コンタクト情報を含む委員会の完全なメンバーのリストはここを参照:www.iodp.org/sasec


IODP-MIは「科学地球掘削情報サービスフェーズ1(Scientific Earth Drilling Information Service (SEDIS) Phase I)と称された競争入札のためのRequest for Proposal (RFP)を発表した。SEDISの開発により、IODPは、US実施機関 (USIO)、地球深部探査センター (CDEX)、欧州海洋研究掘削コンソーシアムサイエンスオペレータ(ESO)の3サイエンスオペレータが扱う3つの科学掘削プラットフォームから提供されるデータのマネジメントシステムを構築する。現在は日米欧それぞれが異なるデータマネジメントシステムとデータベースを採用している。フェーズ1では、3つの課題がある。1)プログラム外のクライエントへのデータ管理、提供、2)外部グローバルデータおよびメタデータカタログのインターフェースの開発、3)データ回復、マッピング、視覚化アプリーションにおいてデータを検索可能にする。SEDISは IODP-MIによるウェブベースの分散したオペレータデータベースネットワークからのデータ統合を可能にし、より大きなサイバースペースインフラストラクチャからの簡単で均一なトップダウンのアクセスを提供する。SEDISはIODPデータ、さらには過去の科学深海掘削プログラム、ODPおよびDSDPからのレガシーデータのアクセスについてもエントリーポイントを提供する。
RFPテキストについてはここを参照: http:www.iodp.org/RFPs
ベンダーの提案書の提出期限は2006年8月14日21:00 GMT。
IODP-MIはこの調達計画の唯一の連絡先です。


会議日程・ニュース


  CDEXは、最近の日本地球惑星科学連合(JPGU)会議におけるIODPブースをスポンサーした。およそ4,000人の地球科学者が集まり、1000人近くの学生や教育関係者が含まれ、多くは科学深海掘削にふれるのは初めてだった。
  第11回国際微生物生態学シンポジウム(ISME–11)、2006年8月20~25日、ウィーン。オンライン登録: www.kenes.com/isme
  第17回国際堆積学会議、2006年8月27日~9月1日、福岡。登録:www.isc2006.com。 (CDEX/JAMSTECスポンサーのIODP展示を探す)
  物理探査学会(SEG)年次会議、2006年10月1~6日、ニューオーリンズ。情報・登録:http://meeting.seg.org
  地質学会(GSA)、10月22~25日、フィラデルフィア。オンライン登録:www.geosociety.org/meetings/2006/reg.htm
  China GeoTech、2006年11月21~23日、上海。中国地質調査局(CGS)
および上海科学技術協会(SAST)主催。詳細情報:
www.chinageotech.org/english/index.htm


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Integrated Ocean Drilling Program - Management International
IODP メールマガジン( IODP E-News )は、統合国際深海掘削計画マネジメントインターナショナル( IODP-MI )が隔月で発行しています。本誌は統合国際深海掘削計画( IODP )に代わって IODP-MI が制作・頒布するもので、全米科学財団( NSF )、日本の文部科学省、ならびに他の参加各国の後援を受けています。本誌の内容は、 NSF 契約第 OCE-0432224 号により支援を受けた研究調査に基づいたものです。