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IODP E-News, September-October, 2007, Japanese Print E-mail
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 パートナーシップ

 

IODP 第314 次研究航海が進行中



首席研究者のHarold Tobin 氏によると、南海トラフ地震発生帯掘削計画(NanTroSEIZE)第
314 次研究航海の乗船研究者が9 月21 日、「ちきゅう」に乗り込み盛大なファンファーレ
に見送られながら新宮港を出港した。Tobin 氏は、「(共同首席研究者の)マサ(木下正高
氏)を始め、ほぼ全員の乗船研究者が日本のNHK のニュース番組に生出演したことを含め、
多くの記者会見を行いました。「ちきゅう」が埠頭を離れる時は4 台の報道ヘリが船を取り
囲んでいました。」と報告している。

16 人の科学者、4 人のスペシャルティコーディネータ、およびCDEX 研究支援統括を含む
サイエンスパーティは、地球上で最も活発な地震発生帯の1 つにおいて、6 つのサイトの掘
削および観測を行う予定である。南海トラフ断層帯より地質サンプルを採取し、科学データ
を提供するという初の試みを行う一連の科学掘削研究航海における、最初の研究航海となる。
南海トラフ巨大地震断層帯では過去数百万年の間に複数の大規模な地震や津波が発生してお
り、1944 年にはマグニチュード8.1、1946 年にはマグニチュード8.3 という歴史的な地震
が記録されている。
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、IODP 研究航海のステージ1 を実施してい
る。デイリーリポートおよび研究航海に関連するその他の情報はこちら:
www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/Expedition/NantroSEIZE/exp314.html

ステージ1 の掘削目標として、1)四国海盆の堆積物とその下に横たわる海洋地殻、2)付
加体先端(堆積物が摩擦接触により構造プレートに付加される場所)の前縁スラスト系、
3)付加体中央の巨大分岐断層系、および4)次のステージで超深度掘削が計画されている
地震発生帯断層の2サイトにおいて海底下約1,000 メートルの孔の掘削を実施する予定であ
る。現在進行中の研究航海は11 月16 日まで続けられる。ステージ1 の2 回目の研究航海
(第315 次研究航海)は2007 年11 月17 日から12 月19 日にかけて実施する予定で、新
たな乗船研究者との入れ替えが行われる。
第314 次研究航海は、Harold Tobin 氏(ウィスコンシン・マディソン大学)と木下正高氏
(JAMSTEC)が首席研究者を務める。
南海掘削に関する詳しい情報はこちら:
www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/Expedition/NantroSEIZE/index.html

南海掘削最初の航海に向け新宮港で準備を整える「ちきゅう
南海掘削最初の航海に向け新宮港で準備を整える「ちきゅう

 


USIO 研究航海’08 乗船者募集



IODP プログラムメンバーオフィス(PMO)では、米国IODP 実施機関(USIO)によるカ
ンタベリー海盆での海水準変動研究航海およびウィルクスランド古海洋学研究航海の2 つの
研究航海に関して、乗船研究者を募集している。カンタベリー海盆での海水準変動研究航海
は、IODP 提案書第600 号完全版に基づき、2008 年11 月中旬から2009 年1 月中旬にかけ
て行われる予定。この航海では、大陸縁辺部に存在する漸新世以降の沈積物の制御における、
世界的海水準(海水準変動)に対する局所的テクトニクスと堆積過程の相対的重要度を理解
することを目的としている。

ウィルクスランド古海洋学研究航海は、IODP 掘削プロポーザル第482 号FULL3 および第
638 号APL2 に基づき、2009 年1 月から3 月にかけて行われる予定。この研究航海では、
南極氷河作用の長期記録、南極氷河作用と世界的海水準の関係性、古気候、および古海洋学
的変化に関する調査が実施される。

予定されている掘削プログラムの概要および現時点での研究航海の日程は、つぎのウェブサ
イトより入手可能。http://iodp.tamu.edu/scienceops
研究航海の日程は掘削船ジョイデス・レゾリューション号の改修工事完了日次第であり、変
更の可能性がある。乗船希望者は、IODP の各PMO へ2007 年11 月30 日必着で応募書類
を提出すること。 PMO が応募書類を、これら2つの研究航海の人員配置責任者である米
国IODP 実施機関(USIO)に送る。USIO は、科学的成果を最大限に高めることができるよ
うに、加盟国の人員をバランス良く割り当てながら、首席研究者およびPMO と協力して人
選する。



第310 次研究航海を科学掘削ジャーナルScientific Drilling が特集



第310 次研究航海(タヒチでの海水準変動)に関する記事が、研究航海の乗船研究者が執
筆するScientific Drilling 誌最新号で特集されている。記事では、研究航海の科学的目的、
実施された掘削法、および乗船研究者の予備調査結果について論じられている。タヒチ周辺
の3 つの異なる地域にある37 孔より、約670m の礁コアが採取された。執筆者は、「この
採取されたコアによって、最終氷期における海水準、気候変化および環境変化に関する優れ
た高分解能の記録を得ることができる」と結んでいる。また、執筆者は研究航海の間に地質
微生物学的生命に関する予備研究が着手されており、この研究によって現代の礁斜面環境に
おける微生物群の発生について知識を得ることができると期待を述べている。

第310 次研究航海(タヒチでの海水準変動)に関する記事全文へのリンクはこちら:
www.iodp.org/scientific-publications
IODP の研究航海概要については、同ページのEXPEDITION REPORTS(研究航海報告)を参
照。

 

高知コアセンターがレガシーコアを受領



高知大学とJAMSTEC 高知コア研究所とが共同運営している高知コアセンター(KCC)は、
DSDP/ODP レガシーコア再配分計画の一環として、テキサスA&M 大学(TAMU)より最初
の海洋コアサンプルを受け取った。コアサンプルは、過去30 年以上をかけて西太平洋およ
びインド洋で採取されたものである。コア再配分計画は1 年後に完了する予定となっている。

深海掘削計画(DSDP)および国際深海掘削計画(ODP)の際に世界のあらゆる海から採取
されたコアサンプルは、高知コアセンター、ドイツのブレーメン大学にあるブレーメン・コ
ア保管庫、およびテキサスA&M 大学が運用している湾岸保管庫の3 箇所のIODP コア保管
施設に再配分されている。高知コアセンターで管理されるコアの全長は約84km。研究者が
科学分析を行うために使用したコアサンプルが保管されている。レガシーコアの再配分に関
する詳細は、こちらから:www.iodp.org/repositories

今後のIODP 研究航海において、探査船「ちきゅう」が採取するコアサンプルについても、
高知コアセンターが管理する予定。

レガシーコアを受領した高知コア保管
レガシーコアを受領した高知コア保管

 

 

ECORD が第一回 IODP トピック別シンポジウムを開催



およそ130 人の研究者がドイツのブレーメン大学にある海洋環境科学センター(MARUM)に
集い、「北大西洋および北極における気候変動(North Atlantic and Arctic Climate
Variability)」について討議を行った。15 人の基調講演者が、気候の謎に関する重要な要素
となっているこの問題の現状について概要を説明した。欧州海洋研究掘削コンソーシアム
(ECORD)出資の海洋気候史に焦点を置いたサマースクールプログラムに従ってシンポジ
ウムが実施され、博士号コースの学生やポストドクターが集まった。

MARUM の所長でシンポジウムの主催者でもあるGerold Wefer 教授は、「北大西洋および
北極(海)は地球気候における中心的存在である」と説明した。Wefer 氏はIODP が採取し
たサンプルを示し、「気候変動の予測に不可欠な基礎となる過去と現在の気候をより深く理
解することができる」と述べた。

シンポジウムの主な議題として、千年スケールの気候力学、ミランコヴィッチ周期の気候変
動、北半球氷河作用の進化、および異常温暖化現象が取り上げられた。講演に加えて、準研
究者などによって約70 枚のポスターが発表された。世界中からさまざまな研究分野の代表
者が参加。科学者達の中には、IODP プログラムで得られたサンプルの研究について説明す
るだけでなく、地表サンプル、氷サンプル、および水サンプルを見せ総合的な概観を説明す
る者もいた。
北極気候変動シンポジウムの詳細へのリンクはこちら:
www.iodp.org/topical-symposium

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JOI ラーニングが3 周年を迎える



米国科学掘削計画の国家教育プログラムであるJOI ラーニングが3 周年を迎える。JOI ラー
ニングは、新掲示板などウェブサイトに新機能の追加をしたことに加え、関心を持ったプロ
グラム参加者に対し記念クイズコンテストへの参加を呼びかけた。科学海洋掘削もしくは地
球科学に関する質問が30 日の間毎日ウェブサイトに掲載され、その日最も正解率の高かっ
た回答者には賞が送られる。

サイトをご覧のうえ奮ってご参加ください。クイズ問題は9 月24 日より出題!
www.joiscience.org/learning

 

ESSAC のオフィスがフランス南部に移転



ECORD 科学支援・諮問委員会(ESSAC)のオフィスが、イギリス・カーディフでの効果的
かつ有意義な2 年間の時を経て、2007 年10 月1 日付けでフランスのエクサンプロバンス
に移転する。新しい所在地はCEREGE にあり、Chris MacLeod 氏に代わりGilbert
Camoin 氏がESSAC の委員長として指揮をとる。以前、国際陸上科学掘削計画(ICDP)の
ドイツ優先度プログラムにおいてプログラムマネージャーを務めていたBonnie Wolff-
Boenish 氏が、新しくESSAC のサイエンスコーディネーターに就任する。

ESSAC へはつぎのメールアドレスより連絡可: .

 

USIO の新たな情報資源



米国海洋研究所連合法人(JOI)は、米国IODP 実施期間(USIO)のパートナーと連携しメ
ディア意識に関する訓練手引書を作成した。この手引書では、科学ジャーナリストとのコミ
ュニケーションを改善するための戦略的ヒントが提供されている。この新しい情報源手引書
は、広報技術を磨くことを望んでいる科学者にとって有効である。つぎのリンクより参照可
能:www.joiscience.org/news/resources

 

AGU 秋季大会中のIODP の活動



米国地球物理学連合(AGU)の秋季大会が12 月10 日から14 日までサンフランシスコで開
催される予定。AGU のイベントは世界最大の地球科学者会議となりつつあり、IODP は高
く注目され毎年多くの新規訪問者を集めている。今年のイベントは更に規模が拡大され、よ
り多くの出展者やポスターを収容できるよう展示ホールがモスコーンセンターのサウスビル
ディングへ移動する。
展示フロアの400-402-404 番ブースでIODP をお探しください。ブースでは、現在進行中の
南海掘削研究航海に関する最新情報、近日行われるUSIO およびECORD 科学運用組織
(ESO)の研究航海に関する新情報、および中国と韓国のプログラムメンバーオフィスから
の情報を紹介する予定です。12 月11 日夕方よりパーク55 ホテルにてIODP タウンホール
ミーティングを開催しますので、是非ご参加ください。詳細はつぎのリンクよりご参照いた
だけます。
AGU へは現在つぎのリンクより登録可能:
www.agu.org/meetings/fm07/?content=registration

 

IODP-MI の人事異動



      
以前文部科学省(MEXT)に在籍していた加藤孝男氏が7 月、IODP-MI の上級会長顧問
に就任。妻と息子もワシントンDC へ同行。加藤氏の連絡先は
James Collier 氏が、10 月1 日付けでIODP-MI 札幌オフィスの新データマネージャー
に就任。Collier 氏は、この数年間ニューヨーク市保健精神衛生局に都市研究科学者と
して勤務。9 月に退任するBernard Miville 氏の後任となる。Miville 氏は家族と共にニ
ュージーランドへ移り、新しい役職に就任している。Collier 氏の連絡先は

サイエンスコーディネーターの江口暢久氏が、9 月14 日付けで札幌オフィスを離れ地
球深部探査センター(CDEX)のスタッフに加わり、IODP での勤務も継続する。
上級顧問の大塚洋一郎氏が、IODP-MI での3 年間にわたる勤務を経て日本へ出発。大
塚氏は東京に戻り、経済産業省(METI)において地域経済・産業政策の事務局次官の職
に就任。大塚氏の連絡先は
Kelly Kryc 氏がIODP-Mi を離れ、カリフォルニア州サンフランシスコにあるムーア財
団へ。Kelly Kryc 氏の連絡先は
プログラム提携者の吉岡由紀氏が、9 月14 日付けでIODP-MI を離れ10 月11 日付け
で財団法人地球科学技術総合推進機構(AESTO)の新役職に就任。また、月初めに挙式
予定。


コミュニティの採用情報はつぎのリンクよりオンラインで閲覧可能:
http://www.iodp.org/employment
      
フロリダ大学
ヨーロッパ科学財団


 

予定表



9 21 日~11 16 Sept. 21–Nov. 16—IODP 第314 次研究航海。デイリーリポー
トはつぎのリンクより参照:
www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/status.html

10 1 日—IODP 提案の提出期限。
www.iodp.org/drilling-proposals

10 5 日—AGU アブストラクト提出期限。
http://submissions5.agu.org/submission/entrance_late_sumatra.asp

10 8 日~10 日—ワークショップ「掘削によって長期海抜変化とその影響を読み解く
(Drilling to Decipher Long-term Sea-level Changes and Effects)」をユタ州ソル
トレークシティにて開催。

10 21 日~24 日—極端なエネルギー制限下における微生物に関する国際ワークショ
ップ(International Workshop on Microbial Life Under Extreme Energy
Limitation)をデンマークのアーハス大学にて開催。
http://mit.biology.au.dk/microenergy

10 28 日~31 日—米国地質学会(GSA)年次大会および展示会をデンバーで開催。
IODP は123 番ブース、JOI ラーニングは125 番ブース、そして米国国立科学財団
(NSF)は131 番ブースにて展示。

12 10 日~14 日—AGU 秋季大会をサンフランシスコで開催。IODP は400-402-404
番ブースで展示。

12 11 日—IODP タウンホールミーティングおよびAGU 秋季大会をサンフランシス
コのパーク55 ホテルで開催。


 



メディア情報: 正しく理解するに

USA トゥデイ紙が先日、連絡ミスを避ける方法に関する最新の統計結果を発表した。

USA トゥデイ・スナップショット®
USA トゥデイ・スナップショット®
誤解の可能性

大人が誤解しやすい通信形態

電子メール・・・・・・・・80%
テキストメッセージ・・・・78%
手紙/文書・・・・・・・・71%
電話・・・・・・・・・・・53%
対面・・・・・・・・・・・37%

出典:Harris Interactive Survey 社が1 月3 日から5 日にかけて成人2,395 人を対象に
Whitepages.com にて行った調査の結果。誤差の範囲は±0.3%。回答者は複数回答可。
USA トゥデイMary Cadden およびSuzy Parker
 

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支援を受けています。本誌は、 NSF 契約第OCE-0432224 号による助成を受けています。