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IODP E-News, November-December, 2005, Japanese |
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| IODP E-News (IODP メールマガジン)の日本語バージョンの創刊号です。
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| タヒチ島海面調査プロジェクトによる全地球レベルでの海面変動調査
| タヒチ島のパペーテを先月上旬に出航した世界9 ヶ国の科学者が、最終氷期極相期以降に全地球規模で発生した海面上昇について調べる目的で開始された統合国際深海掘削計画(IODP )の「タヒチ島海面調査プロジェクト」に着手しました。掘削船「DP ハンター」号に同乗したこの科学探査隊は、サンゴ礁海域でこれまで行われた地質調査としては最大規模の調査を数週間にわたって実施しました。 科学者たちは、最終氷期極相期以降にサンゴ礁に記録された海面温度の変動を調べることによって、エルニーニョ(南方振動)現象を含む異常気象に関する情報を明らかにできると期待しています。それと同じ期間内に全地球の海面は約120 メートル上昇しましたが、その主な原因は、内陸の巨大な氷床が融解したことにあります。掘削船に乗船した科学者チームは、過去に発生した地球規模の海面変動の時期とその詳細についてさらに研究を進めようとしています。 | |
| 第 311 号探査でカスカディア大陸縁のコア(地層試料)からガスハイドレート標本を採取
| 掘削船「 ジョイデス・レゾルーション」号に乗船した科学者がカナダ西海岸沖のカスカディア大陸縁からガスハイドレート標本を回収しました。この探査活動は、カスカディア大陸縁全体にわたって初めて実施された横断的な深海掘削調査です。コロラド州デンバーにある米地質学研究所の共同主席研究員を務めるTimothy Collett 氏によると、この第311 号探査によって「ガスハイドレートの形成はそれまでの予想よりもはるかに複雑だということがわかった」といいます。Collett 氏は更に次のように述べています。「今回の探査では、ひとつの地層の中で濃縮されたガスハイドレートは見つかりませんでした。その代わり、安定した層準の基底部の近くでは、大部分の掘削地点から採取した標本全体にわたって、粒子の粗い砂の層からさらに高い濃度のガスハイドレートが発見されました。」 | |
| | 「 DP ハンター」号に乗船したパペーテの高校生が、 IODP の科学者による掘削活動記録の説明に耳を傾けている。 |
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タヒチ島海面調査プロジェクト(第310 号探査)の一環として、ECORD (欧州海洋研究掘削コンソーシアム)では、タヒチ島およびその内陸に住む地域社会の人々に科学的な海洋掘削への新たな理解を促すための交流活動を始めました。周到に計画実施された今回の寄港地訪問プログラムは、政府関係者、学生ならびに一般の人々を広く対象としたものです。 タヒチ島海面調査プロジェクトが開始される直前、このプロジェクトの共同主席研究員を務めるGilbert Camoin 、EMA マネージャーを務めるCatherine Mével の両氏が、「万人に知識を」と題する啓蒙活動の一環として、同島にあるフレンチポリネシア大学を訪問しました。この行事は地元のラジオでも放送され、大学生を中心に約60 ~70 人が参加しました。このほか記者会見も開催され、新聞やラジオ、テレビなど現地のメディアで広く取り上げられました。 Gilbert Camoin 共同主席研究員が参加しているフランスの研究機関CNRS-INSU では、州およびポリネシア政府(タヒチはフランス領ポリネシアの一部)、フランス海軍、同大学、各研究団体の代表者を歓迎するレセプションを主催しました。この集会は、IODP やタヒチ島海面調査プロジェクトに関する情報を伝えるだけでなく、Mével 氏の言葉を借りると「この掘削船が6 週間にわたってサンゴ礁の外側に停泊しようとしている理由を説明する」格好の機会になりました。 Camoin 、Mével の両氏はこのほか、タヒチ島の首都パペーテと南部の小さな町パパラにある高校も訪問しました。Mével 氏はこう言います。「私たちは、これらの教室でたいへん面白い経験ができました。私たちのプレゼンテーションでは、この航海に関する質問だけでなく、科学者という職業についていろいろな質問を受けました。」 | |
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|  ブレーメン大学構内の新しい建物には、海洋環境科学センター(MARUM )、海洋大陸縁DFG 研究センター(RCOM )、ブレーメン・コア貯蔵庫(BCR )の三つの施設が収容されています。 ブレーメン・コア貯蔵庫は、過去11 年間にわたってODP とIODP のために運用されてきた施設です。2004 年10 月1 日に締結されたIODP-MI との 契約によって、IODP との現在の関係はいっそう強化されています。ODP/IODP のコア貯蔵庫としては世界で二番目に大きいブレーメン・コア貯蔵庫は、34 の探査活動により採取された84,296 メートルの深海堆積物と硬岩コア(掘削船ジョイデス・レゾルーション号による33 の調査とESO が実施した北極コア掘削調査)が含まれています。この貯蔵庫には現在、1,100 平方メートルの冷蔵貯蔵スペースがあり、高さ5.5 メートルの貯蔵ラックの大部分は可動式です。新施設の総貯蔵能力は、以前使用していたブレーメンドックにあるホールの約3 倍です。IODP のキュレーターを務めるUrsula Röhl 氏によると、1994 年以来この施設を訪れた科学者は2,886 人に達し、42 万個以上もの標本が調査のために持ち出されています。 | |
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|  探査船「ちきゅう」が日本各地の港を周航しながら一般の見学者を乗船させ、海洋科学掘削調査と、英語で Planet Earth (地球)を意味する世界最先端の科学探査船を紹介しています。横浜、横須賀、名古屋、そして最近では八戸を訪問したこの掘削船の見学者の合計は 26,000 人に達しました。八戸では、 10 月 9 日、 10 日の 2 日間の見学期間中に12,000 人もの人々を乗船させることができました。地球深部探査センター(CDEX )のセンター長を務める平朝彦氏によると、同センターが目標とする乗船者数は10 万人。平氏は科学計画委員会の席でこう述べています。「この国の10 万人の人々が『ちきゅう』を訪れ、それぞれが10 人ずつにその話をしたら、実に百万人もの日本人が『ちきゅう』を認知することになります。」 | |
| |  大学院生の有資格者は、米国が後援する「シュランジャー海洋掘削研究奨励金」に応募することができます。卓越した将来性と能力を持つ応募希望者は、統合国際深海掘削計画(IODP )の研究目標に添った内容の研究提案書を添えてお申し込みください。過去にIODP 、ODP もしくはDSDP の調査航海(leg )に参加したことのある方は、その経験に基づいて提案書を作成してください。
年額28,000 ドルの研究奨励金は、給付金、授業料その他の費用、各種の手当、研究費ならびにそれに付随する旅費に充当することができます。応募希望者は、米国の研究機関の博士(Ph.D. )課程または理学修士(M.S. )課程に在籍していなければなりません。研究奨励金の申し込み方法、その他の詳細についてはウェブサイト( http://www.usssp-iodp.org/Schlanger )でご覧ください。応募の締め切りは2005 年11 月15 日です。
シュランジャー海洋掘削研究奨励金プログラムについては、
まで電子メールでお問い合わせください。
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|  米国地球物理学連合(AGU ) 秋季大会開催中の12 月8 日(木)に、サンフランシスコでIODP タウンホールミーティングが開催されます。Focus on Future IODP Achievement と題するこの会議では、最近話題になっている問題領域を取り上げる予定です。 - 米国が支援する掘削船の転換状況
- 探査船「ちきゅう」―日本の最新技術の「驚異」とIODP が誇る最新の海洋科学掘削技術が持つ長所
- 2007 年度 IODP 主要探査計画: 南海トラフ地震発生帯掘削プロジェクト(NanTroSEIZE )。
- IODP プロポーザルプロセスの変更: 「フラスカーティ勧告」の全容
- IODP 長期計画ワークショップを来年夏に開催予定。
タウンホールミーティングは、午後6 時45 分からモスコーンウエストコンベンションセンターの3011 号室で開催します。そのミーティングに先立って、午後6 時から3011 号室に隣接する区域で非公式のレセプションを開催します。講演者や議題について詳しくはウェブサイト( http://www.iodp.org/education/ )でご覧ください(サンフランシスコのタウンホールミーティング会場は、そのウェブサイトを下にスクロールしてご覧ください)。 | |
| サンフランシスコの IODP 展示ブースの見学とボランティア募集 |  AGU 大会の統合国際深海掘削計画(IODP )の展示ブース(番号:320-322-324 )にどうぞお越しください。3 つの実施団体ならびにIODP の活動に関する資料を一ヶ所に集めてあります。このブースに立ち寄ってIODP リストサーブに来場者ご自身または同僚の方の名前を入力すれば、『サイエンティフィック・ドリリング』誌を購読することができます。また、IOPD のウェブサイトを最大限に活用する方法もここでわかります。
科学者の方は、12 月6 日から9 日までの大会開催中、2 時間交替でIODP 展示ブースのボランティアとして働くことができます。ボランティア希望者は、手伝っていただける時間を明記の上、電子メールで
までふるってお申し込みください。また、12 月5 日または6 日に展示ブースに直接お越しいただき、ボランティアとして働く時間枠が残っているかどうかを確認してください。
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|  IODP に参加している海外の科学者をお探しですか? 特定の海洋掘削探査について記事を寄稿できる人を探す必要がおありですか? あるいは、IODP の刊行物の外国語版があるかどうかを知りたいですか? それなら、IODP のウェブサイト(www.IODP.org )の新機能を試してみてください。IODP ではこのたび、ウェブポータルのサーチエンジンを強化してODP およびIODP に関する30 のウェブサイトから検索できるようにしましたので、そこから海洋科学探査に関する情報をすばやく探し出すことができます。この新型サーチエンジンは、ホームページ( http://www.iodp.org/ )の右上に設置してあります。 個々の話題について話し合う、または各種資料についてレビューするためにオンラインで集まりたい科学者の皆さんは、バーチャル会議室をご利用いただけます。この会議室はパスワードで保護された環境の下、トピックスごとにスレッドを立てて話し合うことができます。登録されている科学者なら誰でも、パスワードなしでアクセスできる公開ワークルームにトピックスを設定することができます。これらの機能の使い方については、 ウェブサイト( http://www.iodp.org/ )を開いてワークルーム(Work Rooms )をクリックしてご覧ください。 | |
|  | | IODP メールマガジン( IODP E-News )は、統合国際深海掘削計画マネジメントインターナショナル( IODP-MI )が隔月で発行しています。本誌は統合国際深海掘削計画( IODP )に代わって IODP-MI が制作・頒布するもので、全米科学財団( NSF )、日本の文部科学省、ならびに他の参加各国の後援を受けています。本誌の内容は、 NSF 契約第 OCE-0432224 号により支援を受けた研究調査に基づいたものです。 |
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